覚醒はマインドの消滅である

Q: 自分自身に質問したとき、自動的に答えようとはしてませんよね?

Lester:そう。あなたのマインドには出来ない。

「私とは何か?」という質問にマインドは答えられない。

なぜだろうか?

覚醒はマインドの消滅であり、質問を保持しているマインドはそれ自身では消滅しない。

それは「自分自身を消滅させる」ようなものだ。

マインドは自分自身を消滅させたくない、それゆえ、マインドが「私とは何か?」という思考を保持している時、
マインドは決して無限にはならないし、答えを与えることは出来ない。

これが、知識では、ここまでしか進めない理由でもある。

マインドは回答を与えることが出来ない、なぜならマインドは限界があり有限であるからだ。

答えは「無限」の中にあるのだ。

マインドは「私とは何か?」という質問を保持し、答えはやってくる。

しかしそれはマインドの背後からやってくるのだ。

マインドを静めることで、あなたが誰なのかがわかる。

マインドはあなたが永遠の存在であるということを覆い隠しているのだ。

Q:しかしそれらすべての下で、私は何かをみつけようとしており、そこに輝きがあるんです。

この感情ですか?

Lester: そうだ。その輝きを調べたら、それが「存在」の感情だと分かるだろう。

Q:我々全員が時々感じるこの感情が我々本来の存在の輝きだとしたら、それは本当に小さな部分であり、常にこれを得るべきだということですよね?

Lester:そうだ!それ以外にはないし、まさにそれだ!

その時、「私私私…」という経験しかなく、常にあなたはそれなのだ。

Q:今まで、私はこれらを知的に理解しており、これが私が経験する最初の行き詰った経験です。

Lester: それは、本当はそうでもないんだよ。

覚醒経験をしたら、常に経験の感情があるだけだ。

Q:それが私が見出したことなんです。

私はこの輝きと一体化している…というこの感情

Lester: そう。この輝きは、経験であり知識よりも高次のものだ。

それは単なる経験だ。

Q:それが私が望んでいることです!

本はひどく複雑に思えるんですよ。

SRF(ヨガナンダの組織)の教えをどうやって適用したらいいんですか?

Lester:SRFの教えは、異なったアプローチであるが、結局は同じことだ。

彼らのアプローチは、多くの探求者のためのものだ。

キリスト教は、愛の領域であり、神への献身と明け渡しの教えである。

それがSRFの教えである。

エゴを消滅させるために懸命に働きかけるよりも、「神に明け渡す」のを彼らは教えている。

あなたが本当に神に明け渡したら、エゴを明け渡したことになる。

「わが意志ではなく、あなたの意志がなされますように」これがエゴの明け渡しである。

SRFは主に瞑想を通してマインドを静めるように導く。

すると、あなたの無限の真我があらわれてくる。

主たる教えは、クリヤヨガと呼ばれる方法であり、すべての人に活用されうる完全な方法である。

もしあなたがすべての過程を理解したら、何も失望することはないと分かるだろう。

マインドを静め、マインドを手放すことでそれを達成しようとわたしは試みている。

彼らの教えは同じようなことを目指している。

知識、英知、献身、愛、明け渡しなどにおいてとてもバランスが取れているのだ。

しかし、あなたはどちらかしか採用出来ないということではない。

両方の側面からアプローチするのは、とても有益でもある。

我々はすべての教えや助けを可能にするべきだ。

我々はそれを必要としている。

現在の地球は、とても低次の状態にあるのだ。

あなたの真我を経験するよりも素晴らしい助けはない。

より受容的に(受け入れる)なりなさい。

あなたの小さな自我を明け渡し、あなたから流れてくる唯一のパワーが流れるままにさせなさい。

そのパワーの中に栄光がある!

そのパワーの中に留まりなさい。

無限であり輝かしい真我にとどまりなさい!

レスター・レベンソン 1965年